老子全集
『老子道徳経』(道德經)全八十一章の王弼本を、漢文から実際に訳出。各章に原文を対置し、原文が多義的なところには率直な注を付す。あらゆる名と術語を収めた用語集を併載する。
1 篇を訳出.
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この版の特色
いくつかの点が、あわせてこの版を特別なものにしています。クリックすると開きます。
翻案ではなく、翻訳である。
本書の英語版のうち、よく売れたものの幾つかは、中国語を読まない著者が以前の訳をもとに、最も引用しやすく響く言葉へと作り上げたものである。本版は漢文から一行ずつ訳出し、原文が簡潔であったり多義的であったりするところでは、なめらかに繕うのではなく、その旨を注に記している。
各章に漢文を対置する。
王弼の伝本は節ごとに日本語と並べて示され、五つの文字がいかにして一つの文になったかを常に正確に見て取り、訳の当否を自ら判じることができる。翻案の版は、よりどころとした原典を持たないがゆえに、その出どころを示すことができない。
一つの声で、全八十一章。
全体を同一の訳者の声で、一つの文体指針のもとに訳す。ゆえに本書に繰り返し現れる語彙——道、樸(あらき)、谷神、無為——は、第七十八章でも第一章でも同じ言葉で通され、訳者ごとの気分で揺らぐことがない。
かたわらに学術的な体裁を備える。
あらゆる名と繰り返し現れる術語を収めた用語集、章どうしを結ぶ相互参照、そして説教にならずに読みを導く章頭注——いずれも本文と同じ構造化された原典ファイルから生成される。